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事業別戦略(HC事業)

HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業

-事業戦略-    システム提案で競争優位性を確保

 HC事業では、2022年度に目指す姿として、「お客様に信頼され世界で採用され続けるHC事業」を目指しており、その基本戦略として、電子制御化・ロードセンシング(LS)化製品の開発と中・大型ポンプの開発による「自動化・複合化ニーズへの対応」を掲げ、競争力強化策として、「原価低減・現地調達化活動」を推進しています。

 HC事業は、建設機械向けを中心とした産業用油圧機器と、その他油圧機器を扱っています。ショベルカーなど建設機械の駆動系機構は、コントロールバルブ、ピストンポンプ、走行モータ、旋回モータ、シリンダなどの各パーツで構成されていますが、当社はこれらの製品群をすべて製造している数少ないメーカーであり、建機メーカーに対してシステム提案ができる点が、大きな競争優位性となっています。

 また、HC事業が対応する市場全体のトレンドとして、今後、開発が見込まれる成長地域の市場拡大という傾向があることから、市場の発展段階に応じた地域別戦略を進め、低コストモデルの開発も進めていきます。






-技術戦略-    独自技術で高度な制御を可能に

 「自動化・複合化ニーズ」への対応については、油圧機器の電子制御化モデルの開発とラインアップ化を継続して進めています。

 各種アクチュエータ(油圧や電動モータによって、エネルギーを並進または回転運動に変換する駆動装置)を制御し、走行、旋回、アームの屈伸などの動作をスムーズに行うのが、建設機械の「頭脳」であるコントロールバルブであり、当社の得意とする油圧技術に電子制御を組み合わせて、「心臓」部分であるポンプと融合させることで高度な制御を可能とし、新しい付加価値を創出しています。

 また、ミニショベルについては、低騒音・低燃費・操作性向上・アタッチメント多様化への対応などの市場ニーズや、環境対応の必要性が高まっていくことから、ロードセンシング*化への対応を進めています。ロードセンシング化により「オペレータの経験に頼っていた同時もしくは複合操作が容易になる」「省エネ」「負荷に影響されず電子化や自動化が可能」といったメリットがあります。

* ロードセンシング(load sensing):バルブで感知した負荷をポンプにフィードバックさせ、必要な流量/圧力を供給するしくみ




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