研究

カヤバのコア技術と
情報通信技術をかけ合わせ
よりよいサスペンションの
開発を追求する

技術本部 
基盤技術研究所
 電子技術研究室

伊奈 可南子KANAKO INA

工業高等専門学校 電子工学科 卒
2019年入社

自動車向け
電子制御式サスペンションの
研究開発に挑む

カヤバで働いている知人から「雰囲気がとてもいい会社だよ」だと教えてもらったことで興味を持ちました。さまざまな分野に展開する部品メーカーであること、そして人柄のよさを感じたことから入社を決めました。当時の判断は間違っていなかったと今でも思っています。入社以来、主に自動車向けの電子制御式サスペンションの研究開発を行っています。これからの自動車はエンジンより振動騒音の少ない電気自動車へと変わっていき、さらなる乗り心地が求められます。カヤバのコア技術である「振動制御」に「電子制御」と「情報通信技術」をかけ合わせ、今後求められる機電一体のよりよいサスペンション開発を目指しています。これまでに設計、実験、特許調査などさまざまな内容にチャレンジしてきました。機電一体の開発には、機械と電気両方の知識が必要になります。学生時代の知識を基礎に、さらに勉強したり先輩に質問をすることで知識を補っています。

若手も積極的に意見を出し合い、
バーチャル見学イベントを成功させる

これまでのキャリアで心に残った経験が、業界初の学生向けバーチャル見学イベントの企画・開催でした。部署を横断したチームが結成され、半数は私を含む入社3年以内の若手がアサインされました。このようなイベントの開催は全員が未経験のため、企画から必要な機材の選定、撮影方法などすべてが手探りの状態で、「どうすればオンラインでも楽しんでいただけるか?」も大きな課題でした。私たち若手も積極的に意見を出し合い、たとえば製品性能を伝えるコーナーでは、実際に体感したような感覚を伝えるためにYoutubeライクな動画を考案。絵コンテから動画編集までを若手が行いました。毎日が課題の連続でしたが、メンバーや先輩方の協力のもと、ひとつずつ形にしていきました。イベント本番が大盛況で終えられたのは、AR技術などを駆使した研究所メンバーの技術力や部署を越えたコミュニケーションによるカヤバのチームワークのおかげだと思っています。

試作試験を乗り越えるために
試行錯誤を繰り返すのも
技術者の醍醐味

仕事のやりがいを感じるのは、試作サンプルの試験時です。試験前に机上検討を行うのですが、初めての試みなので「壊れないかな」「何か間違えていないかな」と不安になる時もあります。いざ試験を行い、壊れずに予想通りのデータが取れた時はとても嬉しいですし、データを考察する中で新たな発見が生まれたときは技術者冥利に尽きますね。逆にうまくいかなかった時は先輩と相談し原因を突き止めます。大抵はちょっとしたミスが原因で悔しい思いをするのですが、試行錯誤を繰り返すのも技術者の醍醐味です。今一番楽しみなのが、自分たちが開発したサスペンションを搭載した自動車に乗ることです!また、最近は新製品の構想や特許出願を視野にアイデア出しの活動に挑戦しています。このような活動は後回しにしがちなのですが、後々効いてくると思うので積極的に行っています。特許の出願を目標に頑張っています。

SCHEDULE
08:05 出社。メールやスケジュールを確認します。
09:00 技術情報誌やニュース記事などを読み、技術動向を確認します。
10:00 会議。社内の定期発表会や社外の技術セミナーなどで情報収集を行います。
12:20 食堂で昼食。できたてパスタがおすすめです!
13:00 設計/サンプル作成/実験/評価/報告書作成など。事前調査⇒設計⇒サンプル作成⇒評価⇒考察という流れを長期的に行っています。
18:00 退社。好きなラジオを聴きながら自炊したり長風呂するのがマイブームです。
OFF SHOT!

ラーメンを食べたり、アニメ鑑賞をしたり、ライブに行ったり、友人と会ったりしています。時々マイカーでドライブ&車中泊を行います。テントを張る必要が無いので気軽に行けますし、自然の中での目覚めは最高に気持ちがいいです。キャンプ道具も搭載できるようルーフキャリアも付けたので、今後は車中泊後にBBQも楽しみたいです!

学生の今しかできない経験を
ぜひ大事にしてください!

学生のうちにしかできない経験を大事にしてほしいです。「もっと勉強をすればよかった」という後悔もありますが、ある程度は社会人になってからの努力で取り戻せますし、先輩も優しく教えてくれます。同世代との活動や、インターンシップやアルバイトを通じた社会経験は社会人になるとなかなかできません。その経験は思わぬタイミングできっと役に立ちます。今しかできないことを楽しんでください!
カヤバには多彩な社内教育や語学研修、定期的な団体テストなどがあり、テキスト代や受講代は格安です。社内教育は社員が講師を務め、私は3年目に講師に任命されました。分野外だったので最初は戸惑いましたが、先輩講師に何度も質問をして理解を深め、今では堂々と講習できるようになりました。若手にたくさん経験を積ませてくれ、先輩に相談・質問しやすい雰囲気もカヤバで働く魅力だと思います。

CAREER
2019 入社。基盤技術研究所電子技術研究室に配属。自動車向けの電子制御式サスペンションの研究開発。

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