企業情報

TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への対応

気候変動対策は、カヤバグループにとって取り組むべき最重要課題の一つであると認識しており、2023年2月にTCFDに賛同し、より一層の取り組み強化を図る考えです。
今後はTCFD提言に基づいた気候変動に伴うリスクと機会を把握し、事業戦略に反映させていくとともに積極的な情報開示を行い、企業価値の向上に努めます。

ガバナンス

カヤバグループでは持続可能な社会の実現への貢献に向けた各種取り組みを推進しています。会社全体を取りまとめる組織として、ESG推進部が事務局、社長が委員長を務める「サステナビリティ委員会」を2022年3月に設置し、サステナビリティに関する取り組みを討議の上、取締役会へ3か月に1回報告または上申しています。
サステナビリティ委員会の傘下として、各事業部内に事業ESGワーキングチームを設置して、気候変動に関するリスクや機会の抽出、対応策の検討などを実施し、サステナビリティ委員会へ報告しています。また、気候変動リスクに対応するサステナビリティ委員会と会社全般のリスク管理を行うリスク管理委員会は連携しながら活動を行っています。
取締役会ではサステナビリティ委員会からの報告または上申を受けてプロセスを監督し、必要に応じた決議を行っています。
また、気候変動や環境保全に関連して業績に影響を与える事項は、機能部門および事業部門が業務執行状況を報告する「経営報告会」や、安全・環境部による「環境安全監査」等においても監視を行っています。

戦略

カヤバはESG経営を方針策定の基盤とし、環境への対応はもちろんのこと、機会を企業価値向上へとつなげ、持続可能な社会に貢献する製品開発を推進しています。またESG推進部を中心に環境・社会・ガバナンスに関するすべての社内活動を推進しています。
「守ります みどりの地球 創ります 環境に優しい製品」をスローガンに、2050年カーボンニュートラル達成を目標として、温室効果ガス排出量削減の活動、製品の環境負荷物質低減のための対策、CO2低排出・省エネルギー製品の開発を行っています。気候変動に関するリスクとその影響から見えるビジネス機会に関しては、下表に示すシナリオ分析により影響度を評価し、事業戦略や経営計画に反映させていきます。

リスク管理

気候変動に関するリスクについて、気候変動課題への対応を事業で推進するチームである事業ESGワーキングチームを編成しました。AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業、HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業、特装車両事業のそれぞれでTCFDの推奨するシナリオ分析を活用して気候変動リスクの検討を実施し、サステナビリティ委員会で討議の上、取締役会へ報告しています。
現在は各事業の短期・中期・長期のリスクと機会の財務的影響度の分析に着手しています。

指標と目標

当社グループでは、上記「戦略」において記載した、気候変動について、当社および連結子会社の生産拠点において次の指標を用いています。当該指標に関する目標および実績は、次のとおりです。

* Scope1・2